2004-05-01から1ヶ月間の記事一覧

不幸を願う気持ちが 無いと言うなら 確実に嘘で それでも良いから 僕が幸せになりたくて 不幸にした分 僕が幸せにするとも言えなくて

温度だとか 手触りだとか 声だとか 笑顔だとか そういった あやふやで曖昧な 形の無いものは 心に分類されますか。 躯に分類されますか。

こうして 触れていられるなら 他の人のものでも 構わないとか 嘘でも 言えるくらいなら 苦しくもないけれど 愛しいから 苦しくても良いと思えるのです。

笑おうとして キミの 記憶に残すのを 笑顔であろうとして 笑おうとしても 躯は正直だから困る。

愛というには 哀しくて 恋というには 愛しくて 寂しいなどと 言えるなら言っても良いのかも知れませんが こうして隣に居てくれるだけで 満足してしまう自分は結構悲しい。

夢というには あまりにも キミの声が近くて 現というには あまりにも キミの温度が遠すぎて 知覚できないことの もどかしさとか キミがいない シーツの冷たさとか。

キミがあの人の代わりなのではなく あの人がキミの代わりなのだと 言ってやったら キミはどんな顔をするだろうか。 きっと 嘲笑って僕を切り捨てるんだろう。 解っていても愛おしいから困る。

顔も忘れた人の為に 泣ける事の愚かしさ。 愛しいのか 哀しいのか それすらも判らずに。 遠くで雷が鳴いて 僕だけが幻に取り残される。

今宵 抱かないのなら 引き止めずに ただ見送ってくれないだろうか。 同情の篭った眼差しよりは 見返りとして差出す温度のほうが 余程僕を埋めてくれるよ。

左手の先に居るのが キミだとしたら もう少し 穏やかに微笑えただろうか。 僕の笑顔がぎこちないとしたら多分 微小の憐憫感とただの罪悪感。 僕は早くドォルになりたいよ

しがらみが無いのなら キミのところへすぐにでも行けるのに。 選んだものと 選ばなかったものと。 キミに選ばれなかった僕と。

求めても良いだろうか。 例えあの人の代わりだとしても? キミを傷つけようとは 思わないけれど 僕の棘はいま 外側にしか向いてないから 剥き出しの僕を抱き締めたら 傷つくのは君だけなんだ。

無理に吐き出すと どうしても 嘘臭くなるから 今はただ 微笑うだけのドォルの振りで 君に抱かれていようと思うのです。

思い出すのなんて 事象や自傷じゃなくて 記憶の断片と 君の声だけで 味わってみるには 若干 物足りないだとか 足りないくらいで丁度良いのですが。

何も 要らないよ、と 言ってみるスタンス。 欲しがれば 失ってしまうから。 まさか 欲張らなくても 失うとはね。 僕は本当に何も要らなかったのに。

その終末を 永久と捉うか刹那と見るか と云う時に 君となら 荊の道も永久に続けばいい、などは 想う罪悪。 痛みなぞ 当の昔に覚悟の上で それより何より 甘く絶たせて