2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

遠くまで来てしまった。 キミを忘れようと できるだけ遠くへと行こうとして 自体は成功したとも言えるのだけども 何も残っていない僕の両の手は キミ抱きしめると云う役目を奪われて今日も 腐敗した言霊を受け止めるだけのただの役立たず。

キミが幸せだとしたら。 いま、キミが幸せだとしたら 僕は キミの隣に居ない僕は 不幸せだけども幸せなのです。

幸せと云う事を知った。 幸せの味を知った。 知らずに居られたのなら 自分が不幸せだと云う事を 独りで居る孤独を 二人で居る孤独を 知らずに居られたのに。

夢見た空は遥か遠く 僕は沼底を這う泥虫。 真水には住めず 深海魚にもなれず 憧れた自由は泥に塗れ 僕がこんな有様で居るのを見て それで君は満足かい?

ドォルは夢を見る。 記憶が無い時代の夢を見る。 零と壱の間の世界を 識らない時代の夢を見る。 寂しげな笑みの意味を 知らない時代の夢を見る。 ああ、ほら ヒトになぞなりたいと願ったりしなければ ずっと夢を見て居られたのにね。

全部が欲しいわけじゃ無くて 少しだけで良いわけじゃ無くて 欲しい分だけ 欲しい時だけ そんな 量り売りみたいな愛でも 貴方が欲しがるのだとしたら

模造品の愛 真摯な眼差しでコーティングして 綺麗なものだと見せるくらいなら 愛ではなくて 恋ではなくて ほら 傷でもって僕を抱けば良かったのに。

笑って僕を拒絶して 何がそれほどまでに楽しいのか するほどに 僕は 眩暈がするほど キミに夢中になるというのに。

愛、なんて 信じさせるなら 優しくなどは しないで下さい。 代用可能なキミでなければ 失う前に 得られなければいい。

忘れるよ 等と言ったところで そう簡単に消える程度の想いなら 生じないだけの話かと。 忘れるのはキミだけだから 愛されない僕の体は 毒に塗れて虚空へ言葉を弾き出す。

オイデ、 等と謂うのなら 僕が入れるくらい 空けてからお呼びよ。 そうでもなければ 行っても良いか 等と 一瞬でも 信じようとした僕が ただの馬鹿みたいじゃないか。

キミが 僕を信じないのだと そうも頑なに信じ込むなら 本気で信じさせてあげるよ? 僕特製の 極上の嘘。

未来を見るなら 明日と言わず 5分後にでも ねえ キミとなら 明日もきっと 笑っていられる

ぜんぶ なくしたし みちも わすれたし きみからじゃなきゃ あえないから ねえ またあいたいんですが。 いやなら なにもできないから ただのひとりごとなんだけどね。