2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

両手を縛るのは キミを抱きしめようとする自分を

逢いたいと 愛したいと 近い心情から出ても 導き出る答えは両極にあるから 両手に何も持つ事の出来ない私は 貴方を愛したりはしない。 逢いたいと告げることすら。

助けを求める 声は枯れ果てて 貴方には届けずに このまま一緒に沈んでしまおう。

手を繋ぐ、という行為への 拒否感というか 抵抗感というか は 多分に 僕が手を繋げない相手とだとか 僕が手を繋げない相手だとか そんな記憶と共に 僕が繋げなかった手を 他の誰かと繋いだキミを羨ましく思って ああ、やっぱり 等とまた溜息一つ、宵待月の空…

また、 キミに逢いたいです。 愛したいわけでも 愛されたいわけでもなく たとえ唯の瑕の舐め合いに終わるとしても ただ、 キミの傍に居て キミの温度を感じて 孤独という音から逃げられるのならば 喧騒から抜け出せる、あの寂しい部屋へ 二人ぼっちで還りま…

恋では無いと僕が言うから キミはいつも、少しだけ笑う。 ねぇ、勘違いでも良いからさ、 恋をしているんだって 教えて欲しいんですが。

期待とか希望とか そんな 過去の記憶が私を唆すので 過去の記憶を棄てるより他なく 溜息と一緒にまた 抽斗にそっと戻すのです

言葉より 抱擁より 記憶に残るより 身体に刻み込むために 貴方という存在により 私というものの存在意義を見出すために 夜露の中を駆けてゆくのです。

(∴解なし)

国語的な考察と 化学的な反応と 数学的な証明と 全ての解を以ってしても キミへの心中立てという「行為」に勝るものは 無いと思うのですが 行為に至るまでの心中は 全ての解を以ってしても

答えを訊くわけではなく 僕の出す仮定を聞くキミの反応を見て推察する 綱渡り的なバランス加減。

寄り過ぎると 拠り過ぎるから 一人で歩ける振りを 装えるうちは

始まりがないなら 終わりがない なんて 都合の良い嘘。 貴方が吐き出した残滓は確かに 残酷な始まりを告げる。

躯だけの関係だと仮定したとして 僕がそれを望んでいると キミが思いたいなら それで続くのなら 泡沫の未来でも

キミの温度では 僕は溶けなくて 涙だけ 流れ落ち続ける夜には 僕の心は乾涸びてゆくばかりで

三千世界の烏を殺して 辿り着いた最果ての地にて やっと貴方に 巡り 返り血に塗れた僕ですから 死も二人を別つことはできないのです。