2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

君に 寄りかからせるのは 多分ただの自己満足で 共依存してみたいだけで でも 寄りかからせるだけで 僕は 寄りかかれなくて 君の心が向かないのだから 今日も他所に寄りかかりに行くのです。

欲しいのは多分 愛ではなくて 恋みたいな そんな気分で 愛してくれると 声高に言ってくるのに 返せないから 寄りかかるのも 振り回すのも 逢いに行くのも 躊躇する訳で。

要らないと そっぽを向いた瞬間に 君が気紛れに構うから 不本意ながら 翻弄されてみたりするのです。

貴方が 恋をしないというなら 私の願いは叶わないのです。 恋をするというなら 私の存在は叶わないのです。 貴方に恋をしてしまったドォルは 願いと存在どちらも取れずに 歯車を軋ませながら 流されるまま 貴方の上で嬌声を奏でるのです。

貴方が 早く 忘れてくれたらと 願っているのか そうでは無いのか 貴方が忘れてくれるなら 私の恋心なぞ 顕にされる事無く 鍵を掛けて仕舞っておけるのに。

願わくば 貴方に安らかな眠りなど訪れませんように。 黒檀の様に塗潰して消し去ったつもりの 思い出の重さに押し潰されて 手を離した事だけを 後悔し続けて 私の夢を

遠ざかる景色が いつか私を思い出さなくなる貴方みたいで それでも私は 貴方が愛する船と朽ち果てても セイレーンだから 歌い続けるだけなのです

君に繋がっていると思っていた橋は いつの間にか錆び付いていて 僕の足では 歩いてゆけないのです。 錆びた橋は唯 夢と現の狭間でだけ 昔の色彩を取り戻すのでしょう。

例えば今 この客船が沈んだとして 沈んだとしても 波間に溶けてしまえば唯一つ 貴方への愛は持って行けるから

暮れ落ちてゆく街並みと 波音に背を向けて遠ざかる 頃に 君との恋が終わるなら さあ、新しい季節へ。 新しい恋を探しに行きましょう。

安定と謂う名を持つ 不確定要素 ただ 貴方が此処にいる この時だけに訪れる まやかしの安寧の時。

巡る時を共に過ごせたのなら 君は君の歴史を。 僕は僕の歴史を。 共に歩かない歴史の底にも いつも君の姿が流れるのです。

愛しい貴方を 醒めた瞳で見つめる瞬間。 だって もう 笑おうとしても 貴方が戻ってこないことを識っているから

こうして 貴方の記憶から少しずつ私が消えていく。 哀しい記憶も 愛しい記憶も 惜しむ気持ちは無いけれども 最後の欠片も消えたなら 貴方はいつか 私のために泣いてくれるでしょうか。