2004-11-01から1ヶ月間の記事一覧

欲しかったものを全て投げ捨てて 欲しくなかったものを全て振り払って ほら 身軽になって 何もなくなった僕は キミの思い出だけ抱いて埋まるんだ。

眠らないドォルは今宵も夢を見る。 夢を見る夢を見る。 そして 恋をした自分をsimulateしてみて嗤い その欠陥品に憧れる夢を見る。

欲しかった景色など とうに枯れ失せて いとも容易く 砂の城よりも容易く 風化されて 断片のみのモノクロームの世界など 再構築してくれる相手すら消えてしまえば 堕ちるより他は無いね。

ほら、 キミの欲しがっていたもの。 あげるよ。 欲しいなら手に取ればいい。 ほら、 キミが欲しかったモノ。 それは 心だったのかい? 躯だったのかい?

最後だから、などと 言ったところで そう殊勝なハナシでもあるまいし 最後などというのは さよならとも言えないうちに 不意に来るものだって キミだって知っているくせにね。

もうお腹いっぱい。 そう呟いて ほら 全部投げ捨ててゆくのはお止めよ。

一緒に居るから「好き」なのか 好きだから「一緒に居る」のか よくわからないのだけれども 判らないなら 判らないなりに 根無し草みたいに 今日を一緒に過ごせば良いか、等と

生きるために キミに逢いに行った。 刹那を生きるために キミに逢いに行った のに 他の人への笑顔なぞが 欲しい訳ではなかったのに

愛している などと 言う方が 易しいのは 本当に愛していれば 愛しているなどと 言えない事を 知っているからなのですが。

欲しかった夢は消えました。 ほら、 キミが歩いていった先に。 まあ、 僕が笑うことなど叶わなくても キミさえ笑顔でいられるなら良いのですが。

過去の夢は忘れて 新しい夢を見ようよ。 だって キミはまだ明日があるし 明日は僕が横にいるから。

どうでもいい話なんだけども 俺は抱く為に会うわけじゃないという話は信用しないことにしている。 誤解だとか違うだとか酷いだとか散々言われようが 結局は 抱きもしないセクサロイドになぞ 誰だって見向きもしないんだろう?

笑うより 泪するより 同化するなら 夢より現より記憶の中で

桜色に染まる視界は 貴方の後ろ姿を消して 足元を覆い 積もる。 繰り返す景色は傷を広げて 眼の裏を緋色に染める。

ドォルが欲しがったのは ただの恋でした。 これが恋だよと差し出されても そう、と笑って 膝を開くだけのドォルは いつまで経っても 恋を手に入れられずに いつか泡になる日を 待ち焦がれるだけでした。