2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

答えない、のは 望んでも 叶えてもらえないのが怖かったから。 応えない、のは 望まれても 叶えてあげられないのが怖かったから。 叶わない願いなぞ 音にしなければ 失望することもないのだろう。

留めてくれるのを 期待していたのだろうか。 必ず負けると判っていたのに? ジャッジを下された後に 口を噤んだのは きっと 非難する言葉を吐いてしまうと気付いていたから。

恋を、 していたのかもしれない。 いつも通りの 興味本位ではなくて。 それでも僕は いつも通り 全てを手放した後にしか 気付けないのです。

面倒だとか 選べないとか そんな ご大層な理由ではなくて 負けるのを覚悟で どっちを選ぶのか 知りたかっただけだったと言ったら キミは一体 どんな顔をするだろう。

愛しているからと言って 共に歩みたいと云うハナシではなくて 愛してるから 何処かで生きていれば良いのだと 言ってあげたら良かったのか。 4択でも3択でも2択であっても 僕はいつだって誤った方を選んでしまうらしい。

欲しかったのは それでも ただの一言で そっぽを向いた 僕の耳は キミの方に向いていたのに。

始まりは密やかに 終わるのは呆気なくて 夢を見ていたのだと ほら、 自分一人くらい いつだって騙せる。

忘れていた。 あまりにも長い間 キミが僕を飼っていたから こういう時は、 傍らの人に笑いかけて 抱きついて 上目遣いで オネダリすれば 淋しくなくなるんだったかな。

キミが僕に言った 優しい言葉が嘘であったなら とは 願っているのか 否定したいのか 忘れてしまいたくて 電気羊は夢を見る。

欲しかったのは 貴方の心の鍵でした。 けれども貴方は 中を見せてくれても 鍵だけはくれなくて ほらね、 肝心なときは いつだって私を閉め出すんだもの。

揺らがなかったかと問われれば 否定は出来ませんが 踏み切れなかったかと問われれば 否定は出来ませんが 何が不安だったのか 何が欲しかったのか それすら判らなかったから 青い鳥も困ってしまったのでしょうか。

いつの間にか 私を侵食していた其れは 消える間際に 私の半分を持って行ってしまいました。 欠片と破片だけ残されたまま 再構成などされないまま この先も生きていかなければならないかと思うと 信じると云う行為は 酷く曖昧で不安定で刹那的な劣情だったの…

あのとき、 これが きっと最後になるのだろう、と 思いましたので くすりと嗤って 乾いた心臓は合成洗剤で洗ってしまいましょう。

白馬の王子様が居るとでも? などと鏡に向かい 皮肉げに嘲笑って口を歪めてみる。

傷跡を残して キミの居た場所は消えました。 消えるなら 現われなかったら良かったのに。 そう呟いた僕は ただ 躊躇った自分を責めていたのかもしれません。

遠くへ行こうか、と キミが言って 僕は一人 列車に乗り続ける。 環状線は 進んでも進んでも いつかは戻るのに 遠くへ行こうか、という願いの所為で キミへは戻れない。