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言葉も行為も全てが嘘なら
貴方の愛は
何を信じたら良いのか
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私を抱きしめて眠る貴方の胸部に
消えない痕を残しておきたくて
今日も貴方に刃物を突き立てる夢ばかり見るのです。
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鍵の音は、嫌いではなくて
貴方に、閉じ込められる快感に
縛り付けられる。
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真夜中に貴方へ囁く恋の唄は
ただ
届かなくとも、と吐き出され
貴方を想う私の心を掻き鳴らして
みぞれ雪のようにぼたぼたと地表を濡らしてゆくのです。
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貴方が望むことを
全て叶えてあげたいと思うのは
貴方が望む間が
私が存在できるだけの猶予でしかないから。
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いつか、は
いつでも来ないものですが
貴方の「いつか」を信じてみたくて
今日も貴方の「いつか」に
「いつか、ですね」と
答えてみるのです。
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仮想世界の中でなら
僕は僕で居られるのに。
キミが求めた偶像も
壊さないままでキミが想う間ずっと
噛み合わない歯車は
痛みも傷も加速度的に増加させるから
血に塗れたまま辺りに撒き散らして