2004-06-03 ■ 幸せな夢は ドアを開ければ夢の残骸 貴方が居ない現実 忘れた方が痛くないのに 忘れるのも痛くて握りしめた 最後のキスで貴方が消えるなら 貴方が居た記憶も消して 痛みも無いはずの素体が キシリと音を立てて軋む しどけなく倒れ込んだ腕の中で 流れたものは 何だったろう 貴方を忘れる為だけに 誰かの愛を受けて引き裂いたのは 引き裂いた掌の痛みを 貴方の居た証とすり替えられるならと 希っていただけなのだけれど。