密やかに

貴方の心へ植えつけた

あの毒の種が



いつか芽吹けば良いのに、と思う。

今ではない「いつか」。



貴方がまだ辛うじて私を覚えている「今」ではなく

もうすぐ私を忘れてしまう、その後に。



その時に貴方が

悔いることになれば良いのに、と思う。

唯、ひたすら

私を想って



私が

貴方が手を離すのを

赦したことを悔いたよりも深く

貴方が想い嘆き悲しむことだけで





あの時の私の心は少しだけ、癒されるのです。